FIFA ワールドカップ 2026 スタジアム
FIFA ワールドカップ 2026 スタジアムは、アメリカ・カナダ・メキシコの3カ国に分散する全16会場で構成される。史上初の3カ国共同開催となる本大会では、過去最多となる16のスタジアムで104試合が行われ、アメリカが11会場(78試合)、メキシコが3会場(13試合)、カナダが2会場(13試合)を担当する。開幕戦はメキシコシティのエスタディオ・アステカ(2026年6月11日)、決勝戦はニューヨーク/ニュージャージーのメットライフ・スタジアム(2026年7月19日)で開催される。アメリカとカナダの会場は主にアメリカンフットボールおよびカナディアンフットボールの本拠地を転用しており、サッカー専用競技場とは異なるスケールと設備を特徴とする。
会場の概要と配分
FIFA ワールドカップ 2026 スタジアムの総数16は、単一大会として過去最多の記録である。アメリカが担う11会場には、NFL(アメリカンフットボールリーグ)の本拠地として建設された大型施設が多く含まれ、FIFA ワールドカップ 2026のスケールを象徴する大収容力を誇る。メキシコの3会場はメキシコシティ・グアダラハラ・モンテレイに分散し、いずれも国内主要クラブの本拠地として長年使用されてきた。カナダはトロントとバンクーバーの2都市が担当し、両都市ともカナディアンフットボールリーグの本拠地を活用する。大会期間中、命名権を持つ施設名は「(都市名)・スタジアム」という大会名称に一時変更される規則が適用される(バンクーバーを除く15施設)。
全16会場一覧
以下にFIFA ワールドカップ 2026 日程と対応する全16会場を国別に示す。収容人数は大会仕様の数値である。
| 国 | 大会期間中の名称 | 通常の名称 | 所在地 | 収容人数 |
|---|---|---|---|---|
| 🇺🇸 アメリカ | ダラス・スタジアム | AT&Tスタジアム | アーリントン(テキサス州) | 94,000 |
| 🇲🇽 メキシコ | メキシコシティ・スタジアム | エスタディオ・アステカ | メキシコシティ | 83,000 |
| 🇺🇸 アメリカ | ニューヨーク/ニュージャージー・スタジアム | メットライフ・スタジアム | イーストラザーフォード(ニュージャージー州) | 82,500 |
| 🇺🇸 アメリカ | アトランタ・スタジアム | メルセデス・ベンツ・スタジアム | アトランタ(ジョージア州) | 75,000 |
| 🇺🇸 アメリカ | カンザスシティ・スタジアム | アローヘッド・スタジアム(GEHAフィールド) | カンザスシティ(ミズーリ州) | 73,000 |
| 🇺🇸 アメリカ | ヒューストン・スタジアム | NRGスタジアム | ヒューストン(テキサス州) | 72,000 |
| 🇺🇸 アメリカ | サンフランシスコ・ベイエリア・スタジアム | リーバイス・スタジアム | サンタクララ(カリフォルニア州) | 71,000 |
| 🇺🇸 アメリカ | ロサンゼルス・スタジアム | SoFiスタジアム | イングルウッド(カリフォルニア州) | 70,000 |
| 🇺🇸 アメリカ | シアトル・スタジアム | ルーメン・フィールド | シアトル(ワシントン州) | 69,000 |
| 🇺🇸 アメリカ | ボストン・スタジアム | ジレット・スタジアム | フォックスボロ(マサチューセッツ州) | 66,000 |
| 🇺🇸 アメリカ | マイアミ・スタジアム | ハードロック・スタジアム | マイアミガーデンズ(フロリダ州) | 65,000 |
| 🇺🇸 アメリカ | フィラデルフィア・スタジアム | リンカーン・ファイナンシャル・フィールド | フィラデルフィア(ペンシルベニア州) | 65,000 |
| 🇲🇽 メキシコ | モンテレイ・スタジアム | エスタディオ BBVA | モンテレイ(ヌエボレオン州) | 53,500 |
| 🇨🇦 カナダ | バンクーバー・スタジアム | BCプレイス | バンクーバー(ブリティッシュコロンビア州) | 54,000 |
| 🇲🇽 メキシコ | グアダラハラ・スタジアム | エスタディオ・アクロン | グアダラハラ(ハリスコ州) | 48,000 |
| 🇨🇦 カナダ | トロント・スタジアム | BMOフィールド | トロント(オンタリオ州) | 45,000 |
開幕戦・決勝戦・準決勝の会場
大会で最も注目を集める3試合の舞台は、それぞれ歴史的または規模的に際立った会場が選ばれた。開幕戦(2026年6月11日)はエスタディオ・アステカで行われ、メキシコ対南アフリカが最初の一戦となった。同スタジアムはFIFA史上唯一、3回のワールドカップ開幕戦を開催したスタジアムとなる。決勝戦(2026年7月19日)の舞台はメットライフ・スタジアムで、収容人数は大会仕様で約82,500席。準決勝はダラスのAT&Tスタジアム(7月14日)とアトランタのメルセデス・ベンツ・スタジアム(7月15日)が担う。3位決定戦はマイアミのハードロック・スタジアムで開催される。
ダラス・スタジアム(AT&Tスタジアム)
テキサス州アーリントンに位置するAT&Tスタジアムは、収容人数約94,000人と全16会場中最大の規模を誇る。NFLダラス・カウボーイズの本拠地として2009年に開場し、開閉式屋根と巨大スクリーンが特徴的な近代建築である。本大会では最多となる9試合を開催し、準決勝(7月14日)も行われる主要会場の一つである。ダラスは3カ国16都市の中で試合数が最多となる都市であり、グループステージから決勝トーナメントにわたって継続的に試合が組まれている。
メキシコシティ・スタジアム(エスタディオ・アステカ)
1966年に完成したエスタディオ・アステカは、サッカー史上最も象徴的なスタジアムの一つとして広く認識されている。1970年と1986年のワールドカップ決勝をいずれも開催しており、ディエゴ・マラドーナが「神の手」と「5人抜きゴール」を決めた1986年準々決勝の舞台でもある。2026年大会では収容人数83,000人で開幕戦を担当し、FIFA史上唯一の3大会開幕戦開催スタジアムという歴史的称号を得ている。大規模な改修工事を経て大会に臨んでおり、FIFA ワールドカップ 1986から40年の時を経て再び世界の頂点決戦を迎えた。
ニューヨーク/ニュージャージー・スタジアム(メットライフ・スタジアム)
ニュージャージー州イーストラザーフォードに位置するメットライフ・スタジアムは、NFLのニューヨーク・ジャイアンツとニューヨーク・ジェッツの共同本拠地として知られる。収容人数は大会仕様で約82,500席。2014年にスーパーボウルXLVIIIを開催した実績を持ち、2026年大会の決勝会場として最高の舞台を提供する。ニューヨーク/ニュージャージー圏はアメリカ最大のメディア市場であり、世界中に向けた大会のフィナーレに最適な立地といえる。マンハッタン中心部からのアクセスには、ニュージャージー・トランジットのメドウランズ線が試合日に臨時運行される。
カナダ会場の特徴
カナダからはバンクーバーのBCプレイスとトロントのBMOフィールドが選出された。両都市ともFIFAワールドカップの開催都市としては史上初の選出となる。BCプレイスは収容人数約54,000人の開閉式屋根付きスタジアムで、カナディアンフットボールリーグのBCライオンズとMLSのバンクーバー・ホワイトキャップスの本拠地を兼ねる。BMOフィールドはもともと収容人数約3万人規模であったが、ワールドカップ開催条件を満たすため45,000人規模への拡張工事が実施された。
ロサンゼルス・スタジアム(SoFiスタジアム)
カリフォルニア州イングルウッドに2020年に開場したSoFiスタジアムは、全16会場の中で最も新しい施設である。NFLのロサンゼルス・ラムズとロサンゼルス・チャージャーズの共同本拠地として建設され、収容人数は70,000人。最先端のエンターテインメント施設として設計されており、ハーフタイムショーなど大型イベントへの対応能力が高い。2022年にはスーパーボウルLVIも開催された実績を持つ。日本代表の試合は本スタジアムでも実施され、大会のハイライトの一つとなっている。
芝の改修と施設対応
アメリカンフットボールやカナディアンフットボールを主目的として建設された各スタジアムでは、FIFA基準を満たすための天然芝の敷設工事が実施された。フィールド幅の規定に合わせた改修も複数会場で行われており、本来の競技面より広いサッカーのピッチ寸法に対応させている。また一部のスタジアムでは人工芝から天然芝への全面張り替えが必要となり、大会準備における技術的課題の一つとなった。グループFをはじめ複数のグループ戦がこうした改修済み会場で行われており、選手・観客双方に配慮した環境が整備されている。
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